中日VSロッテは36年ぶりの顔合わせ

[ 2010年10月23日 22:33 ]

 中日とロッテが日本シリーズで対決するのは1974年以来、36年ぶりのことになる。中日が最強を誇った巨人の連覇を「9」でストップさせ、ロッテは金田監督がチームの顔として健在だったシーズンである。このシリーズはロッテが4勝2敗で制した。

 かなり昔の顔合わせで、現在につながる因縁話を引き出してくるのは難しい。選手構成はもちろん、時代やチームを取り巻く環境も推移してきている。どちらも全国区の人気チームとは言い難いから、地味な日本一争いに映るかもしれない。

 着目したいのは両チームのもつ体質だろう。落合監督は徹底した競争意識を求めてきた。この意識改革で、ともすればのぞく甘さの排除に努めている。強力な投手陣、スキのない防御に走塁の鋭さ。いずれの底にも落合イズムが流れている。

 西村監督は選手の心をやんわりつかんでいる。あきらめはなく、辛抱する。リーグ3位から勝ち上がってきた足跡に「信頼」をキーワードにしていることが確かに見えた。これがチームを鼓舞している源だろう。さて、どんな絡みようで2人の監督模様が浮き上がってくるのか――。

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2010年10月23日のニュース