緊急登録の斎藤“崖っ縁”のブレーブス救う

[ 2010年10月12日 06:00 ]

ジャイアンツに逆転負けし、ブルペンから引き揚げる、出場選手登録されたブレーブス・斎藤(中央)

 【ブレーブス2―3ジャイアンツ】ブレーブスが崖っ縁に立たされた。1勝1敗で迎えたジャイアンツとの第3戦は、1点リードの9回2死から逆転負け。この日、左脇腹痛の守護神ワグナーに代わって出場登録された斎藤隆投手(40)は、悲壮な覚悟で11日(日本時間12日)の第4戦に臨む。

 コックス監督は「勝てた試合だった。だが、自分たちの野球ではなかった」と声を絞り出した。手薄なブルペンに、最後にほころびが生じた。9回に代役ストッパーとしてマウンドに上がったキンブレルが、四球と安打で2死一、二塁のピンチを招く。ここで代わった4番手のダンは同点打を浴びた。流れは完全にジ軍へ傾き、5番手モイランは次打者の二ゴロ失策で決勝点を失った。
 右肩に不安を抱える斎藤は、この日の出番はなし。試合前には「(救援陣が足りない)チームの状況が状況。自分の状態は何も考えずにマウンドに行って、今できることを精いっぱいやろうと思う」と決意を語り、敗戦後は会見を行わずに沈痛な面持ちで球場を後にした。今季限りでコックス監督は退任し、ワグナーは引退する意向。次戦をラストゲームにしないためにも、力を振り絞る。(小林由加通信員)

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2010年10月12日のニュース