ブルペンで敗退見届けた斎藤「力になれなくて残念」

[ 2010年10月12日 13:16 ]

ジャイアンツに敗れ地区シリーズで敗退、引き揚げるブレーブス・斎藤

 【ブレーブス2―3ジャイアンツ】登録はされたが、ついに出番は訪れなかった。地区シリーズの敗退を見届けたのは、延長にもつれた場合に備えて肩をつくっていた右中間スタンドのブルペンから。斎藤は「(出番が)来い、来い、と思っていたけど、思いが届かなかった。力になれなくて残念」。込み上げる感情をこらえながら、悔いの残った戦いを振り返った。

 シーズン終盤に痛めた右肩の影響で、地区シリーズ開幕時点の登録を外れた。リーグ優勝決定シリーズに進めば合流できる予定だったが、抑えのワグナーの故障で急きょ第3戦から登録。「今できることを精いっぱいやりたい」と意気込んだばかりだった。

 調整を優先して出遅れた斎藤は「マウンドは神聖な場所。中途半端な気持ちで立てるものではない」と、自分の選択は間違っていないと信じている。それでも、勇退するコックス監督の最後の姿を目の当たりにした右腕は「ワールドシリーズの舞台まで連れて行ってあげたかった」。複雑な思いも抱えての終戦だった。(共同)

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2010年10月12日のニュース