CSへ再調整 エース・涌井がカギ握る

[ 2010年10月7日 06:00 ]

<西武ミニキャンプ>潮崎投手コーチ(右)の見守る中、キャッチボールする涌井

 10月9日から始まるロッテとのCSファーストS。開幕投手を務めるエース・涌井秀章投手(24)の出来が突破のカギを握る。シーズン終盤は6試合で1勝2敗と不振に陥ったが、シーズン終了後にフォーム矯正に励み、自信を持って大一番のマウンドに向かう。

 10月3日の全体練習では、渡辺監督がブルペンに足を運び、下半身の使い方についてアドバイスを送った。涌井は「良い時の下の使い方が出来ていないと言われました。監督の思っている所と自分のが違っていたので、それもあるなと思いました」と真剣な表情で聞き入った。宮崎・南郷での直前合宿では遠投で下半身主導のフォームを体に染みこませた。潮崎投手コーチは「昨年の球に戻って来ている。表情も明るくなっているでしょ?投手は良い球を投げていると表情が良くなるからね」とホッとした様子だった。
 日本一となった08年にはシーズンで10勝11敗と不本意だったが、CSでは2勝、日本シリーズでも1勝を挙げて復活した。渡辺監督は「あの時は精神的な部分が大きかったから、今回と修正点は違う」と話すが「あのクラスの投手は良くなるよ」と短期決戦までの再生に自信を見せていた。
 10月5日には投球練習後に、坂道ダッシュを繰り返した。大迫トレーニングコーチが報道陣に「涌井にあんまり走りすぎるなって言っておいてよ」と言うほど、体をいじめ抜いた。ロッテを破り、ファイナルSに進出した際には、2戦目に先発→最終戦で中継ぎ待機とフル回転が求められる。過酷な日程に耐えるための体力強化だった。
 昨年は16勝を挙げ沢村賞を獲得した。今季もチームトップの14勝をマークしたが、満足感はまったくない。優勝マジックが点灯してから、最後の2戦はともにKOされた悔しさがある。まだやり返す舞台は残っている。涌井が短期決戦で本来の投球を見せ、チームを2年ぶりの日本一までけん引する。

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