“イチロー超え”諦めた…青木、首位打者優先に

[ 2010年10月6日 18:45 ]

 【ヤクルト2―0広島】ヤクルトの青木が3年ぶりの首位打者へ圧倒的優位に立った。この日は今季初めて先発を外れ、九回の守備に就いただけ。打率3割5分8厘を維持し、2位平野(阪神)が逆転するには残り1試合で6打数6安打が必要な状況になった。

 青木は「僕を見に来ている人もいて出たくなった。全部出た方がいいというのもある」と言えるだけの余裕で、残り2試合は先に全日程を終える阪神の状況を踏まえ、打席にも立つ予定だ。
 イチロー(オリックス=現マリナーズ)が持っていたシーズン最多安打記録210の更新を狙っていたが、マートン(阪神)に先を越された上、追い付くのも厳しくなった。一方、試合前に平野との打率差は安全圏ではなかった。先発回避で打席に立たなければ安打は増えなくても、打率低下のリスクは避けられる。小川監督代行が死球によるひざ痛の影響を挙げ、本人が「リセットしたいところはある」と言うものの、日本人初の“イチロー超え”は二の次にし、タイトルを優先した。

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2010年10月6日のニュース