達成感漂わせるマートン「イチローと状況が違う」

[ 2010年10月5日 22:41 ]

イチローのプロ野球記録を更新してシーズン安打記録を213とし、帽子をとってファンにあいさつする阪神・マートン

 日本記録の213安打を放ったマートンは静かな口調にも新記録樹立の達成感と充実感を漂わせた。

 ――211安打目は。
 「硬さはあったが、満塁でチームに貢献しようとした分、楽に入れた。最高の気持ち。レベルの高い日本野球でつくれて良かった」
 ――イチローを超えた。
 「当時は130試合で状況が違う。彼が日本に残っていれば210本どころか、もっと打っていた。記録を破られても、メジャーで最も優れた選手の一人に変わりなく、敬意を持っている」
 ――来日1年目で快挙。
 「メジャーのつもりでやってきた。強打線の中で打っていたのでプレッシャーから逃れられたかな。日本野球が分からない怖さはあったが、(昨年の自分と)同じ境遇で米国でプレーする選手にもいい前例になったと思う」
 ――妻にひと言。
 「2人目の子どもを日本で産んだが、子どものことを心配せずにプレーに集中できた。助けなしではここまで来られなかった」
 ――残り2試合に向け。
 「一番大事なのは勝つこと。無安打でも安打が出てもベストを尽くす」

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2010年10月5日のニュース