おかわり君3戦連発9回V弾!西武70勝一番乗り

[ 2010年9月6日 06:00 ]

<楽・西>9回、中村(右)は、勝ち越しの中越え本塁打を放ちナインに出迎えられる

 【西武6-5楽天】混戦続くパ・リーグは上位3チームが勝利。西武は5日、同点の9回に中村剛也内野手(27)が3試合連発となる17号決勝ソロ。粘る楽天を突き放した。前日、9回に5点差をひっくり返されてサヨナラ負けした悪夢を振り払う快勝劇で、チームはリーグ70勝一番乗りとなった。

【試合結果


 もう完全復活と言っていい。主砲・中村が3試合連続となる17号で試合を決めた。
 「どうしても勝たなければいけない試合で1本出て良かった」

 前日は9回に5点差をひっくり返されてサヨナラ負け。この日もミスで序盤の3点リードを追いつかれていた。同点の9回1死。小山のシンカーをとらえて、バックスクリーン右へと運んだ。「打った瞬間に行くと思った。打球が飛んでいる方向とか、自分のスイングができている」と満足そうに振り返った。

 不振は技術よりも気持ちの問題だった。右ひじ手術から復帰7試合でわずか3安打。2日にはスタメンから外された。仙台入りした3日の試合前、フリー打撃が転機だった。「ストレス発散で思い切り打ってみました」。ミートを度外視して、フルスイングで豪快に左翼席へ打球を飛ばすことで、持ち味である思い切りの良さを思い出した。「打てないと気持ちが沈む。切り替えがうまくできていなかった。気持ちが大事なんだなと思いました」。この3連戦で12打数7安打、3本塁打6打点の復調につなげた。

 「サンペイ(中村の愛称)が効果的な1本だった。バッティングの感じをつかんでくれたかな」と渡辺監督。中村自身、Kスタ宮城について「ここは結構打球が飛ぶ」という、いいイメージを持っている。その中でマークした今季初の猛打賞に「今さら恥ずかしい限り」と苦笑いしたが、主砲の復調は、首位を走るチームにとって大きい。

 日本一となった08年以来のリーグ70勝一番乗りに「岩隈くんだったし、きょう勝てたらきのうの負けを引きずらないと思っていた」と渡辺監督。残りは16試合。中村の言葉こそがラストスパートへのキーワードとなる。「気持ちが大事」だ。

 ≪西武 70勝一番乗りでV確率93%≫西武が両リーグ最速で今季70勝に到達。パ・リーグでの70勝一番乗りは08年以来15度目、両リーグでは02年以来9度目となった。パで一番乗りしたこれまでの14シーズン中、リーグ優勝は13度。優勝確率は93%となる。

続きを表示

2010年9月6日のニュース