谷川トレーナー 15年ぶりアマ球界に復帰

[ 2010年9月6日 06:00 ]

<JFE東日本・東芝>JFE東日本・谷川トレーナー

 【野球が好きだから・JFE東日本3-8東芝】実に15年ぶりの「出場」だった。JFE東日本の谷川トレーナーは、95年に日本石油(現JX―ENEOS)のトレーナーとして都市対抗の優勝を経験。その後、プロの世界に身を置きヤクルト、横浜に通算13年間在籍した後、今季からアマチュアの現場に復帰。東京ドームに帰ってきた。

 「負けたのは残念でしたけど、アマの緊張感はプロと違う。勝負に対して全員一丸となって戦うし楽しかったですね」

 自身も川崎製鉄水島でプレー経験を持つ社会人野球の選手だった。故障に悩まされたことから引退後はトレーナーへの転身を決意。専門学校卒業後も独学で知識を身につけ、92年にはバルセロナ五輪の野球日本代表の一員として、銅メダル獲得に貢献した。横浜ではストレングス&コンディショニングコーチも経験。選手の体調面を整えるだけでなく、指導力の部分でも高い評価を受けた。

 それらの経験を生かし、現在は「精神的な部分とか、体の動きの原理原則などを教えたりします」という。24日で49歳。「これからは社会貢献をしていかないと。トレーナーで食べていけるのはひと握りだけ。若い人を育てるシステムをつくっていきたい」。近くでこまめに働く、同僚で31歳の岩垣トレーナーを見つめながらそう話した。

 ◆谷川 哲也(たにがわ・てつや)1961年(昭36)9月24日、鳥取県生まれの48歳。倉吉北から川崎製鉄水島に進み、現役引退後は東京衛生学園専門学校でトレーナーの勉強を行った。川崎製鉄水島時代の監督がJFE東日本の蔵元監督だった縁もあり、今季からJFE東日本でトレーナーを務める。

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