イチロー2安打!「Xデー」は26日か

[ 2010年9月6日 06:00 ]

インディアンス戦の6回、中前打を放つマリナーズのイチロー。6試合連続の安打

 【マリナーズ2-4インディアンス】マリナーズのイチロー外野手(36)が4日(日本時間5日)、インディアンス戦で6試合連続安打となる2安打を放った。昨年、自身初の退場処分を宣告されたブライアン・ルンギ球審(40)の広いストライクゾーンに対し、早いカウントから積極打法。審判も“攻略”し、10年連続200安打まで残り26試合で24本とした。

【試合結果


 意地になっているようにすら見えた。9回。イチローは1ボールの後、ストライクゾーンから外れ気味の外角低め、真ん中高め、外角高めと3球続けてファウルした。5球目で一ゴロに倒れたが、この試合の5打席、計19球のうち見逃しストライクは1打席目の初球だけ。普段以上の積極打法。そのヒントは、イチローの背後にあった。

 この日の球審はルンギ審判員。昨年9月26日のブルージェイズ戦で、イチローは外角のゾーンを外れた球を同球審にストライクと判定され見逃し三振。この時「どっちかというと条件反射的な動き。(今まで)審判に対して優しかったからね」と、ベースの外側をバットでなぞった無言の抗議が侮辱行為と受け取られ、日米通じて初の退場処分を宣告された。

 イチローはこの日、試合後の会見を行わず、いつもに増して早いカウントから仕掛けた真意は明らかにされなかった。しかし、この日両チームが記録した17三振中、見逃し三振が7個。イチロー以外の打者に対しても明らかにストライクゾーンが広かった。ルンギ球審という時点で、打者不利の状況を予測していたのだろう。

 7回の左前適時打で両リーグトップ今季56度目のマルチ安打とすると同時に、メジャー通算550打点も記録したイチロー。今季の1試合1・29安打ペースで換算すると、10年連続200安打到達の「Xデー」は26日(日本時間27日)の敵地レイズ戦。1年目に到達した思い出の球場と同じ、トロピカーナ・フィールドだ。

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2010年9月6日のニュース