満塁男だ!おかわり君ド派手復帰後初アーチ!

[ 2010年9月4日 06:00 ]

<楽・西>中村は、ヒーローインタビューを終えスタンドのファンに帽子を振る

 【西武14-4楽天】新満塁男だ!西武の中村剛也内野手(27)は3日、楽天戦の初回に約3カ月ぶりの一発となる15号満塁弾。右ひじの故障からの復帰初アーチをド派手に決めた。自身10本目のグランドスラムで、13号からの3本連続は史上初。戦列復帰後は打率1割台の不振にあえいでいたが、自らのバットで復活ののろしを上げた。同率2位のソフトバンクとロッテがともに敗れて、チームはゲーム差を1・5に拡大。2年ぶりの優勝へ、主砲のバットが大きな力となる。

【試合結果


 新調したバットから放たれた打球は、左翼席で弾んだ。初回無死満塁。中村が6月4日以来、91日ぶりに豪快な一発を叩き込んだ。

 「バットに当たるのも久しぶりだった。感触は悪くなかった。復帰してから全然打てていなかったので良かった」

 楽天・長谷部が4連続四球。この試合のチーム最初のスイングが、今季3本目、通算10本目のグランドスラムとなった。満塁での心構えを問われると「あんまり(本塁打を)打っていないので」と素っ気なかったが、13号から3本連続満塁弾は史上初の記録だった。

 6月24日に右ひじ遊離軟骨除去手術を受けた。術後、痛みの原因となった右ひじの細かい骨を担当医から見せてもらった。「結構数がありましたね」。リハビリ中の8月15日には27歳の誕生日を迎えた。西武第2球場には祝福するファンの列があった。フリー打撃後に丁寧にサインをして回った。回復は順調だった。

 8月25日に1軍に復帰した。7試合で26打数3安打15三振、打率・115。空振りは37回もあった。右腕で打球を押し込むタイプ。気が付かないうちに、右ひじをかばい、打撃に微妙なズレが生じていた。「1軍にいる以上、関係ない」と痛みを口にすることはないが、今も患部には黒いサポーターが巻かれる。1軍の舞台ではごまかしは利かなかった。

 スタメンから外れた前夜、西武ドームでロッカーが隣の平尾から声を掛けられた。「打てないんだったら道具を一新してみれば?」。この日はバット、スパイク、打撃用革手袋を新しいものに替えた。平尾は「打った中村が凄いんだよ」と言ったが、中村は「気分転換になった。平尾さんのおかげ」と振り返った。

 渡辺監督は「これで吹っ切れてほしい。ボール球の見極めもできていたし、いい兆し」とホッとした表情だった。チームは3連勝で2位・ソフトバンクとロッテとの差を1・5に広げた。「悩んでいたというより、自分のふがいなさが悔しかった。残り少ないですけどチームに貢献したい」と中村。再スタートにふさわしい、さまざまな思いが詰まった満塁弾だった。

 ≪3本連続満塁弾は史上初≫中村(西)が今季3本目、通算10本目の満塁本塁打。これで5月25日広島戦の13号、6月4日ヤクルト戦の14号、この日の15号と満塁弾が3本続いた。シーズン3本以上の満塁本塁打は50年西沢(中)の5本を筆頭に34人、36度目だが3本連続で記録したのは中村が初めてだ。また、通算10本の満塁本塁打はラミレス(巨)、松中(ソ)と並ぶ歴代12位タイ。中村は入団9年目で、10本目の到達年数としては01年中村(近)、今季ラミレス(巨)の10年目を抜く最速記録になった。

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