由規フォーク封印!進化の初10勝達成

[ 2010年9月4日 06:00 ]

<横・ヤ>インタビューを終えファンの声援に応えるヤクルト・由規

 【ヤクルト3-2横浜】球種が少ない。ヤクルト・由規に抱くイメージだ。150キロを超える直球にスライダー。だが、2つの球種だけでは勝てない。そこでフォークとチェンジアップの両方を投げてきたが、それがカウントを悪くして四球を与える一因にもなってきた。この日は9回の1四球のみ。安定した制球力の裏に、ある決断が隠されていた。

  「きょうはフォークは使いませんでした。どうしても引っ掛けてしまうので。チェンジアップの精度が良くなったので、チェンジアップしか投げませんでした」
 由規のチェンジアップは人さし指と中指をボールを挟まない程度に広げ、親指と薬指を添える握り方。そして直球と同じ腕の振りから投げ込み、140キロ前後の高速で縦に落ちる。ネット裏のスコアラー陣もフォークと見間違うほどだった。139球中16球。落差はそれほどなく、カウント球にも使える。2、8回には下園から同球種で三振を奪ったように勝負球としても使え、捕手の相川も「いつもより割合を多くした」と振り返った。
 由規は成長の跡をこう説明した。「コースを狙いすぎずアバウトに。球威で押して打たれたらしようがないと割り切れるようになった」。8回と9回に最速155キロをマークした直球の威力は抜群で、120キロ台後半のスライダーも精度が上がった。そこに高速チェンジアップにメドが立ち、3つの球種で勝負できるようになった。それは2試合連続で自身最多の11三振を奪ったことが証明した。
 前回27日の横浜戦(神宮)では日本人最速の161キロをマークしたが、試合には負けた。この日は完封目前の9回2死から満塁として2失点して降板。「僕はまだ甘い」と悔しがったが、横浜戦の連敗を5で止め、自身初の2ケタ10勝を達成した。スピードだけではない。安定感も出てきた由規がまたレベルアップした。

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