榎田好投!王者撃破で2年連続8強入り

[ 2010年9月4日 06:00 ]

<ホンダ・東京ガス>ホンダを下し喜ぶ東京ガス・榎田(中央)らナイン

 第81回都市対抗野球大会は3日、東京ドームで2回戦3試合が行われ、今秋ドラフト上位候補の東京ガス(東京都)・榎田大樹投手(24)が完封こそ逃したものの、8回2/3を2失点の好投で、昨年優勝のホンダ(狭山市)を下し、2年連続で8強入りした。

【試合結果


 【東京ガス4-2ホンダ】うれしいやら、悲しいやら…。9回2死までこぎつけながら降板した榎田は、何とも言えない複雑な表情を見せた。
 「さすがホンダさん。粘りが凄い。最後は疲れはなかったけど、球が真ん中に集まった。投げ切れると思ったんですが」
 それでも、重量打線を誇る前年度優勝チームを相手に、胸を張っていい内容だった。
 今秋ドラフトの上位候補。横浜、巨人、西武など複数球団が視察に訪れる中、最速145キロの直球を武器に、8回まで3安打無失点。特に都市対抗で通算13本塁打の西郷を4打数無安打と完ぺきに封じた。完封目前の9回2死から2点を失って救援を仰いだが「本当は完封すればチームにも勢いがついたんですけどね。でも、粘り強く投げることができた」と最後は納得の表情を浮かべた。
 昨年は新人ながら2試合に先発し、8強入りに貢献。若獅子賞を受賞した。だが、天狗になることはなかった。大会直後に「ただがむしゃらだっただけ」と冷静に分析。自分に足りないもの。それは軸足の左足で立つときのバランスだった。そもそもチーム全体で行う、片足で30秒、その後に目を閉じて15秒立つ練習でさえままならなかった。昨秋からは、試合前には必ず鏡の前で納得いくまで軸足1本だけで立ち、投球イメージをつくり上げた。今では軸足が強化され、その効果でテークバック時のトップも固まった。そこから一気に投げ抜くフォームに、昨年と段違いの手応えを感じている。横浜・武居スカウトは「軸ができているから変化球も曲がる。即戦力。プロでもすぐ10勝近くできる」と高評価した。
 だが、今はその前に大仕事が待っている。「去年は8強止まりだったけど、今年は次の試合も勝つ。ホンダに勝って(頂点を)獲らないとまずいっスよね」。力強い言葉が、ベンチ裏に響き渡った。

 ◆榎田 大樹(えのきだ・だいき)1986年(昭61)8月6日、鹿児島県生まれの24歳。大崎小で野球を始め、大崎中では軟式野球部で投手と左翼手。宮崎・小林西では1年春からベンチ入り。高3夏の宮崎大会4強。九州六大学の福岡大では、通算12勝をマークし、リーグ戦3度優勝を経験。昨春に東京ガス入り。球種はスクリューボール、カットボール、スライダーで、最速146キロ。家族は両親と弟2人。1メートル79、83キロ。左投げ左打ち。

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