佐川 弟と黒獅子旗争う日まで「もっと上目指す」

[ 2010年9月4日 06:00 ]

<大和高田クラブ・三菱重工横浜>8回無死、中前打を放つ大和高田クラブ・佐川

 【野球が好きだから・大和高田クラブ1-3三菱重工横浜】勝利にはあと一歩及ばなかったが、クラブチームの雄としての存在感を示すことはできた。8回には中前打も放った大和高田クラブ・佐川の表情はサバサバとしていた。

 「ウチはクラブなんでそんなに簡単に都市対抗には出られない。話題にもなったし、うれしかったですね」

 今大会には弟の仁崇(24)も日本生命のエースとして出場。初戦でJR東日本に敗れたが、兄弟で同じ舞台に立つことはできた。「普段はめったに連絡を取り合ったりしませんが、今回出場が決まったときは“おめでとう”とメールが来ました」

 弟は大阪桐蔭から同大を経て本大会52度目出場の日本生命と強豪チームを渡り歩いてきた。一方、兄はPL学園から奈良産大に進み、今回が初出場の大和高田クラブを選んだ。「野球ができればいい」。そう考えての選択だったが、都市対抗に出てみて考えが変わった。「企業チームとも対等に戦えたし、もっと上を目指したいと思うようになった」。いつか黒獅子旗を弟と争う日まで。佐川は東京ドームで新しい目標を見つけた。

 ◆佐川 貴啓(さがわ・たかひろ)1984年(昭59)8月6日、奈良県生まれの26歳。PL学園、奈良産大と遊撃手一筋だったが、社会人になってから一塁手に転向。近畿予選では11打数5安打の打率・455で初出場の原動力となった。1メートル73、88キロ。右投げ左打ち。

 ≪ベスト8ならずも「選手の自信に」≫創部14年目での初出場初勝利で波に乗る大和高田クラブだったが、ベスト8進出はならなかった。2回に1点を先制したが、同点の6回にソロ本塁打2本を浴びた。先発の池辺は「2本ともシュート。どちらか1本だけでも防げていれば…。悔しい」と唇をかんだ。吉川監督は「都市対抗で1つ勝てたこと、(2回戦でも)こういう試合ができたことが選手の自信になる。今後はプライドを持って、そしてひたむきさも忘れずにやりたい」と話した。

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