松坂 プレーオフ進出ピンチ…Rソックス10人離脱

[ 2010年8月23日 14:51 ]

 日本ならベンチ前に清めの塩が盛られているところだろう。けが人が続出している米大リーグのレッドソックスが、4年ぶりにプレーオフ進出を逃す危機に立たされている。

 22日現在で71勝54敗と勝率は5割を大きく上回り、成績が悪いわけではない。だが、ア・リーグ東地区はヤンキースとレイズがレベルの高い優勝争いを繰り広げており、その分、各地区2位の最高勝率球団が得るワイルドカードのハードルも上がっている。

 攻守の要となる捕手は6月末に正捕手マルティネスが左手親指を骨折すると、直後に主将のバリテックが右足骨折。緊急補強したキャッシュも脚を故障し、トレードで加入したサルタラマッキアまで19日に故障者リスト(DL)入りしてしまった。

 後半戦が始まる時、松坂大輔投手は「残るメンバーでなんとかカバーできている」と話し、巻き返しを誓っていた。ところが8月に入り、事態は深刻さを増した。4番を打つべきユーキリスが右手の筋断裂で今季絶望となったほか、岡島秀樹投手もメジャー4年目で初のDL入り。さらに復帰したばかりの俊足外野手エルズベリーが14日に、2008年リーグ最優秀選手の二塁手ペドロイアは復帰わずか3日後の20日にDLに逆戻り。22日時点で、10選手が戦列を離れている。

 ほとんどの野手が複数ポジションを守らなければならない苦境に、フランコナ監督は「今ある戦力で、勝つためにどうするかを考えるのがわれわれの仕事だ」とやりくりに必死。チャンスを与えられた若手が力を発揮して何とか持ちこたえているが、厳しい戦いを強いられている。(共同)

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2010年8月23日のニュース