まずは夏1勝!島袋が春夏連覇に「自信」

[ 2010年8月4日 06:00 ]

練習を終え、さわやかな表情で質問に答える興南・島袋

 第92回全国高校野球選手権大会(7日開幕)の出場校による甲子園練習第3日が行われ、聖地に帰ってきた沖縄・興南の島袋洋奨投手(3年)は史上6校目の春夏連覇に自信をのぞかせた。また、組み合わせ抽選会は4日、兵庫県西宮市の兵庫県立芸術文化センターで49代表校が参加して行われ、3回戦までの組み合わせが決まる。

 「自信」というオーラをまとった島袋が甲子園に帰ってきた。練習開始のサイレンが鳴り終わると、エースが向かったのは春の栄光を勝ち取ったマウンド。捕手を座らせて約10球、感触を確かめるように投げ込んだ。
 「センバツ前の過去2回は勝てなくて硬かったけれど、春に優勝して自信を持てるようになりました」
 左腕の視線の先にあるのは、ただ一つ。「県勢初の夏優勝の期待もあるし、春夏連覇の期待もあるし、夏1勝の期待もある。その3つを達成したい」。史上6校目の春夏連覇のかかる今大会を制すれば、自動的に沖縄県勢初の深紅の大旗を手にできる。そのためにも、初戦から全力でいく。2年生で出場した09年の春夏はともに1回戦で敗退。他校から注目される優勝候補といえども、まずは夏1勝が最初のハードルとなる。
 7月18日の沖縄大会決勝後は下半身を中心に鍛えた。大阪入りする直前の4日間はユニホームの下にレインウエアを着用してアップやキャッチボールを行った。すべては真夏の長期戦に備えて。準備は万全だ。
 センバツ優勝後はうれしいご褒美もあった。SMAPの中居正広が沖縄を訪れた際に初対面。「テレビで見るより大きいね」と声を掛けてもらった。国民的アイドルからも認められた左腕。春夏連覇を達成すれば、その人気は不動のものとなる。

続きを表示

2010年8月4日のニュース