“夏男”松井秀 8月も不本意滑り出し「自分でも分からない」

[ 2010年8月4日 10:49 ]

オリオールズ戦の9回、空振り三振に倒れ、ベンチで目を閉じるエンゼルス・松井秀

 【エンゼルス3―6オリオールズ】松井秀にとって正念場の8月は不本意な滑り出しとなった。例年は夏に調子を上げ“夏男”と呼ばれてきたが、サウスポーが相手だった1日は出番はなく、この日は第3打席まで相手先発ガスリーに手玉に取られた。

 昨季まで在籍したヤンキースと同じ東地区で低迷するオリオールズを支える右腕の手の内はよく知っている。だが、2回は窮屈なスイングを強いられて遊飛。4、7回はともに初球に手を出して内野ゴロに倒れた。低めで球を動かす相手の注文にはまった。
 今季は「自分でも分からない」というほど好不調の波が激しい。5月の月間打率は自己最低の1割8分4厘。6月は3割1分8厘と復調したが7月は2割2分8厘。ソーシア監督が打率よりも「生産的な数字」として期待する打点も9しか挙げられなかった。
 8月は浮上できるのか。松井秀は「月が替わって流れが変われば、とかは期待しない」というものの「何か(復調の)きっかけは欲しい」。負けられない戦いが続く中、依然として松井秀のバットは湿ったままだ。(共同)

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2010年8月4日のニュース