頭を下げて教わった野間口 ここ一番を新球で脱出

[ 2010年8月4日 07:17 ]

阪神に快勝して首位奪還、緊急登板で好投した巨人・野間口(中央)の両腕を掲げる阿部(左)と小笠原

 04年に自由獲得枠で入団した野間口。誰もがその素質を認めながら過去5年で11勝。昨年は初めて未勝利に終わった。

 6年目の今季も開幕2軍スタート。2軍でも左肩が開く悪癖に苦しみ、5月に中継ぎで1軍に昇格した際も、わずか3試合で2軍に戻された。
 「何かをしなければと考えながらやっていたが…」と打開策が見つからない日々が続いたが、6月上旬に転機が訪れた。
 川崎市のジャイアンツ球場でリハビリ中だったグライシンガーに歩み寄り「カットボールの握りを教えてくれ」と頭を下げた。ブルペンで練習も繰り返し、実戦で使えるまでに上達。この日、2回1死一塁で城島を三ゴロ併殺に抑えたのもカットボールだった。危機感から生まれた向上心。右手には確かな手応えが残った。

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2010年8月4日のニュース