“ガッツ魂”で強行出場!ラミレス2戦連発34号

[ 2010年8月2日 06:00 ]

スタンドのファンに向かってポーズを決めるラミレス

 【巨人13-2広島】巨人8月反攻の幕開けだ。バックスクリーンへ特大の3発を含む今季最多タイの16安打で13得点の圧勝。リーグ単独トップの34号決勝弾を放ったラミレスは「引っ張らずにいいスイングができた。最高のスタートが切れて8月は良い月になりそうだよ」と声を弾ませた。

 最強コンビのアーチ競演に球場がどよめいた。ラミレスが2回にジオの低めの直球をすくい上げると、打球は低い弾道で失速せずにバックスクリーンへ一直線。小笠原も8回に続いた。高い放物線を描いた打球はラミレスとほぼ変わらない位置に着弾する21号ソロ。「みんながつくった良い流れに便乗して打てた」と静かな笑みを浮かべた。
 08年からコンビを組む小笠原、ラミレスのアベック弾は28戦26勝。互いに認め合う強い信頼関係が驚異的な数字を生み出している。ラミレスは「試合前にきっちり準備して試合に臨むガッツ(小笠原)の姿勢を尊敬する。自分が将来監督になったらガッツみたいな選手を育てたい」と評する。故障を抱えても出場を志願する“ガッツ魂”はラミレスにも受け継がれている。下半身の蓄積疲労で前夜は5回終了後に途中交代。この日も5回の打席で三振した直後に長野と交代した。体調は万全ではないが、極限まで研ぎ澄まされた集中力で2試合連続のアーチ。強行出場は主軸としての使命感だった。
 7月は16試合連続で先発投手に白星なしで9勝12敗。だが、前夜のオビスポに続き福田と2試合連続白星。今季4度目の同一チーム3連勝と状況は上向きつつある。「この3連戦は今まで足りなかったものを一人一人が補った。チームとしてのリズムも良くなった」と原監督も手応えを話した。首位奪回へ。トップギアに入ったオガラミがチームを引っ張る。

 ≪ラミ&エド弾すべて広島戦≫巨人は2回にラミレス、エドガーが本塁打。2人のアベック弾は今季3度目だが、6月29日、7月6日と合わせすべて広島戦だ。このカードで巨人は12勝2敗と大きくリードし、勝ち越しまであと1勝。ここまでのV打はラミレス6度、エドガー2度、長野、谷各1度(該当者なし2度)となっており、両外国人で8V打と大暴れしている。これで巨人は7月2日阪神戦から21試合連続本塁打。チームでは04年に開幕戦から33試合連続でマークしたのに次ぐ2番目の記録になった(プロ野球記録は86年西武の35試合連続)。

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2010年8月2日のニュース