中日“悪夢の珍事”…森野3発、計6発でも負けた

[ 2010年8月2日 06:00 ]

8回、この日3本目のホームランを放ち、和田(右)とタッチをかわす森野

 【中日7-8阪神】中日はあと1点、あと1本が届かなかった。6本塁打で全7得点を叩き出しながらも惜敗。6発打っても勝てなかったのは球団史上2度目の珍事だ。

 「6本打ったって、10本打ったって負ける時は負けるよ。1本も打たなくても勝つ時は勝つ。野球ってそんなもんだ」。いつものオレ節で試合を振り返った落合監督だが、この3連戦は1点差負け、引き分け、1点差負け。紙一重のところで虎のシッポをつかまえきれず、逆に5ゲーム差と首位の背中が遠ざかった。
 クリーンアップがそろい踏み。特に森野は初回の先制14号に、6、8回にも一発を放った。自身初の1試合3本塁打に「盆と正月がいっぺんに来た感じ。勝てれば良かったんだけど…」。しかし森野の3発を含め、6本塁打のうち5本がソロ。本塁打以外の安打は9回の2本だけと、つながりを欠いたことが1点差での惜敗となった。

 ≪29年ぶり…≫中日は森野の1試合3発など6本塁打しながら敗戦。中日のゲーム6発以上は03年6月14日横浜戦(6本)以来だが、敗れたのは81年8月5日巨人戦(●8-11=6本)に次いで29年ぶり2度目だ。この日は9回2死からの単打2本まで6安打すべて本塁打。過去、放った安打すべて本塁打の最多記録は69年9月25日南海、86年8月27日阪急の4本。もし単打なしで終わっていたら史上初の珍事になるところだった。

 ▼中日・和田(初回2死一塁から28号2ランで、通算250本塁打)勝てなかったから残念。偉大な人がたくさんいるので、記録は光栄です。

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2010年8月2日のニュース