球児、炎の3連投S!阪神4連勝で、さあG決戦

[ 2010年8月2日 06:00 ]

汗を飛ばしながら力投する藤川

 【阪神8-7中日】今季初の3連戦3連投をこなし、計3回2/3、64球を投げ抜いた守護神にご褒美が待っていた。甲子園で今年初のお立ち台。阪神・藤川は満面の笑みだ。

 「とにかくきょうが最後だったので絶対勝ちたかった」。夏の高校野球が始まるため、甲子園での試合は31日までない。長期ロード突入前に阪神ファンに白星を贈りたかった。だから勝ちに徹した投球をみせた。
 8回に久保田が森野、ブランコに連続ソロを浴びて1点差に迫られた。急きょ上がったマウンドで打席には和田。3連発だけは避けなくてはいけない場面。フォークを低めに投げ続け、ストレートの四球を与えたが「3、4、5番は誰が見ても対戦したくない打者。四球でかわして逃げました」。プライドよりも勝利を優先した。そして続く代打・野本をフォークで空振り三振に仕留めた。
 9回も締めて、今季31度目の逆転勝利。この3連戦で回をまたいでの登板は2度目。首位を守った真弓監督は「本当は(9回まで)我慢したいんだけど」と本音を漏らしたが、藤川は「状況がくればいく。回ってきたときこそ抑えなきゃ」と頼もしいセリフだ。
 8回には2日前に続いて打席に入った。マウンドとは違う甲子園の光景に「これだけのお客さんが入っていることを初めて知ったぐらい」と驚き、4万6882人の観衆に感謝した。後半戦に入って1分けを挟んで4連勝で今季最多貯金16。さあ、巨人との直接対決。藤川は「今度はテレビで応援してくれるファンのために粘り強く戦う」と誓った。

 ▼阪神・城島(9回2死一、二塁で空振り三振の球を捕り損ない、間一髪アウトで試合終了)投げるのに自信があるので、慌てることはなかったけど。そのおかげで間一髪になり、みんなをハラハラさせてしまいましたね。

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2010年8月2日のニュース