全力勝負を続ける40歳 斎藤を支える“ある覚悟”

[ 2010年8月2日 14:35 ]

 米大リーグ、ブレーブスの斎藤が、今季も貴重な救援として存在感を発揮している。7月30日のレッズ戦で、メジャー1年目から5年連続の40試合登板を達成した。

 6月に左太もも裏を痛めて故障者リスト(DL)に入り、7月には右肩痛にも襲われたが、いずれも短期間で復帰した。40歳という年齢に似つかわしくない、150キロ前後の力強い球を投げ込んでいる。

 勉強を重ね、体についての知識を深めてきたことがプラスとなっているようだ。ただ「けがと付き合う、というのではない」と言う。「大切なのは、全力で投げられるようにすること。守りに入るのではなく、常に勝負する気持ち」。折り合いをつけるのではなく、故障を乗り越えてマウンドに立ち続けている。

 持ち場は主に8回。抑えにつなぐ重要な役割だ。細心のケアをする一方、「長く休むわけにもいかない」という葛藤もある。その右腕を支えるのは、「全力でやって、致命的なけがをしたら潔くユニホームを脱ぐ」という覚悟。プレーオフ争いが激しさを増す終盤戦でも、気持ちの入った投球を見せてくれそうだ。(共同)

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2010年8月2日のニュース