巨人“尻に火”…松本、流れ断った3球三振

[ 2010年7月4日 06:00 ]

<巨・神>3回1死三塁、松本は三振に倒れる

 【巨人2―8阪神】左太腿裏筋膜炎で2カ月以上実戦から離れていたブランクは大きい。巨人は3回、エドガーのソロで先制。さらに投手の藤井が右中間二塁打を放ち、坂本は進塁打で走者を進めた。1死三塁。しかし、復帰2戦目の松本は3球三振に倒れた。

 結局、追加点が奪えず、原監督は「試合の流れがあるならば遮断させてしまった。もう少し粘りというか内容が欲しかった」と振り返った。
 初対戦の鶴に対し、松本は初球はファウル、2球目はボールになるフォークに手を出して追い込まれると、138キロのボール球の直球に中途半端なスイングで空振りした。松本は1軍復帰前の実戦はイースタン・リーグで2試合に出場しただけ。本調子ではないのは、自身が一番分かっていた。「ボール球に手を出している。今は相手の投手がどうこうより、実戦感覚が重要だと思う」。
 今季は4月25日の広島戦(東京ドーム)まで首位打者を独走する打率・423。並はずれた選球眼と追い込まれてから際どい球をカットし、甘い球をきっちりヒットゾーンへ打つ技術が高打率の大きな要因だった。
 だが、前日は7回に6球ファウルで粘った末に四球を選んだが、負傷していた軸足の左足でタメをつくりきれずに打ち損じる場面も見られた。26歳の誕生日を迎えたこの日も初回の打席でフォークをカットできずに空振り三振。2打席連続三振は今季わずか2回、3球三振も3回しかなかったが、篠塚打撃コーチは「あれだけ(間隔が)空いたら切れもなくなる」とかばった。重量打線にアクセントを加える2番・松本の完全復活が待たれる。

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2010年7月4日のニュース