国内自己最速155キロ!ダル 力でねじ伏せた

[ 2010年7月4日 06:00 ]

<楽・日>9回2死二塁、ダルビッシュはリンデンを三振も仕留め、ガッツポーズをしながら雄叫びを上げる

 【日本ハム2―1楽天】ダルの剛球がうなりを上げた。日本ハムのダルビッシュ有投手(23)は3日、楽天戦で国内では自己最速となる155キロをマークするなど、150キロ超の直球を連発し、1失点10奪三振の完投で今季8勝目をマーク。高速チェンジアップを意識する相手打線を力でねじ伏せ、同カード2年ぶりの白星を飾った。チームは1日で勝率5割に復帰。夏場に入り凄みを増す右腕の活躍で一気に貯金生活へと突入する。

【試合結果


 1点リードの8回2死。ダルビッシュは鉄平に対し、2ストライク2ボールから直球を選択した。真ん中低めへの146キロ。厳しいコースではなかったが、昨季首位打者は見逃し三振に倒れた。
 バットを動かすこともできずに、ぼう然と見逃した理由について鉄平はこう話した。
 「ダルビッシュは今年一番直球が走っていた。最後の打席は2、3打席目の残像があったから。球種が多い投手だからこそ直球が走っている時はより生きる」。
 ダルビッシュは前の2打席は高速チェンジアップで打ち取っていた。多彩な変化球を持ちあわせる右腕だけに、投球の軸となる直球が走った時は、打者にとってはより対応が難しくなる。それを象徴する場面だった。
 直球の球威を確信できたのは2回だ。中村真を外角高めのつり球で空振り三振に仕留めた球が、国内では自己最速となる155キロを計測した。「しっかり(球速表示を)見ました」というが、試合後は「(WBCで)160キロ出してるんで」と余裕の笑みを浮かべた。
 132球のうち直球は58球で、150キロ超が実に37球を数えた。「(直球は)最初はいいとは思わなかったが、2回くらいからいけると思った。コントロールが良くなかったけど、それを補うだけの球威があった」。直球は4回までに33球、5~7回は9球と抑えめにして8、9回は16球。投球にアクセントをつけることで、終盤に再び威力を発揮し、8回は3者三振に仕留めた。
 150キロ超を連発した要因について、ダルビッシュは「体重移動の仕方を変えた。ちょっとしたことで変わるもの」と多くは語らなかったが、島崎投手コーチは「どこをどうしたとかはない。試合中に修正できる子なんで」と本人にしか分からない微調整であることを明かした。超一流にしか分からない感覚。7試合ぶりの2ケタ10奪三振のうち、150キロ超で奪った三振は5。これまで変化球のイメージが強かった絶対エースが原点に立ち返り、また凄みを増した。

 ≪WBCでは161キロ≫ダルビッシュは、09年3月23日(日本時間24日)の第2回WBC決勝・韓国戦で3―2の9回に救援登板。1死から金賢洙に投じた初球がドジャースタジアムの球場計時で100マイル(約161キロ)を記録した。22日(同23日)の準決勝・米国戦では9回にダンを見逃し三振に仕留めた球が現地の中継映像で108マイル(約174キロ)と表示されたが、球場計時では表示はされなかった。

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