巨人打線“気持ち”つながり連敗ストップ

[ 2010年7月4日 19:25 ]

 【巨人10―2阪神】巨人が持ち前の本塁打攻勢で大勝した。だが本塁打以上に、勝ちたいという気力がチーム全体からにじみ出ていた。

 4点リードの三回、ラミレス、阿部の連打で無死一、二塁。長野は初球のバントをファウルにするなど2球で追い込まれたが、走者を進めるために右へはじき返そうと粘った。そして7球目。内角球を強引に右飛にした。
 これにラミレスが応えた。深い当たりではなかったが「長野がチーム打撃を心掛けてくれた」と果敢にタッチアップして三進。今度は高橋が「ラミちゃんが懸命に走ったし、絶対にかえしたかった」。2打席連続のアーチで3点をもたらした。阪神戦の連敗脱出を目指し、ナインの気持ちがつながった。
 2、3日の2試合で計30安打、18得点を与えていた。原監督は試合前、昨季後半から伝統の一戦で劣勢を強いられている窮状を憂い「相手は刀を振りかざしている。こちらも覚悟を決めて戦わないといけない」とげきを飛ばした。4発を含む16安打で10得点。チームががむしゃらに無念を晴らした快勝だった。

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2010年7月4日のニュース