中日、下位打線がつながり…勝率5割復帰

[ 2010年7月4日 19:04 ]

 【中日8―5ヤクルト】中日の二回の攻撃。無死二、三塁で打席には6番のセサルが向かう。右肩痛から約1カ月ぶりに復帰して2試合目。由規の直球を左前へはじき返して2点を先制した。先頭打者だった七回にも二塁打を放って8点目のホームを踏んだ。

 チームに勝利を呼び込んだセサルは「勝ったことがうれしい。一日で終わることなく、続けられるようにしたい」と笑顔をのぞかせた。
 中日打線は中軸に頼りがちだった。セサルが復帰するまで6番にいた野本の打率は2割余り。下位打線で攻撃がとぎれ、上位に回せないケースが多かった。和田らリーグ屈指の能力がある中軸の力を十分に生かせていなかった。
 その中で故障から戻った6番のセサルが3安打2打点と活躍。六回には和田が勝ち越し2点適時打を放つなど、バランスの取れた攻撃で8得点を挙げた。
 変化の見られた打線に、辻総合コーチは「うちのポイントは6番。そこが打てば良くなる」とうなずいた。先発の中田賢が三回途中で降板する典型的な負け試合だった。それでも打線が新たな可能性を示し、チームは勝率を5割に戻した。

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2010年7月4日のニュース