オリックス打線爆発！天国の寮長にバットで恩返し

　【オリックス９―１ソフトバンク】オリックスナインが、前日に脳幹出血のため急死した保谷寮長に手向けの白星を贈った。

　まずはカブレラだ。１回２死一塁、ソフトバンク先発・岩崎の初球ストレートをとらえ、左中間を破る先制タイムリー。２回には２死二塁から「とにかく何とかしたかった。バットを出したら当たってくれました」 という山崎浩のライト線二塁適時打で１点を追加すると、四球をはさんで赤田が中前タイムリー。後藤が四球を選んで２死満塁とすると、カブレラ、Ｔ―岡田、北川が３連続タイムリーを放ち、この回６安打で一挙６点を追加した。

　ケガで戦線離脱していた際、保谷寮長に何度も励まされたというカブレラは「打ったのはカーブ。うまく運ぶことができたよ」と満足顔。前日には「悲しい。今すぐにでも神戸に帰りたい」と話していた主砲が、天国の恩人にバットで恩返しを果たした。