やっと…ヤクルト34日ぶり本拠地勝利!

[ 2010年6月5日 06:00 ]

本拠地初采配で勝利し、ファンの声援に応える小川監督代行(左端)とヤクルトナイン

 【ヤクルト12-6西武】ヤクルトファンの皆さま、お待たせ致しました。試合前まで防御率リーグ1位だった西武・帆足を攻略し、2ケタ安打&2ケタ得点。5月1日の横浜戦以来34日ぶりの本拠地勝利に神宮が沸く。総立ちの右翼席へヒーローが手を振る。青木だ。

 「最近打てていなかったので食らいつく気持ちでいきました。チームにとっても、自分にとっても大きな試合になりました」。4月18日巨人戦(松山)以来の猛打賞はいずれもタイムリー。打率も3割復帰を果たした。

 清めの塩が効いた。今季開幕直後は打率4割をキープし、99年イチロー(当時オリックス)の持つ通算1000安打到達の最速記録(757試合)更新も期待された。しかし、5月になってチームとともに打率も失速。2割台後半まで落ち込んだが、この日は知人から贈られた沖縄・与論島の「命泉塩」を試合前にベンチへまき、バットにも塗り込んだ。残り8試合で33安打と新記録は絶望的だが「効きましたね」と久々の笑顔を見せた。

 6試合目の指揮となった小川監督代行も本拠地初白星だ。9回に4番手・李恵践が西武・中村に14号満塁弾を浴びただけに「やっている時は一生懸命で(本拠地白星を)考える余裕がなかったけれどホッとしました」と振り返った。チームはまだ借金18の最下位。それでも青木は「僕たちはまだまだあきらめていない」と前を向く。神宮の杜に怒号が消え、歓声が戻ってきた。

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2010年6月5日のニュース