2番で輝き取り戻した背番号「24」

[ 2010年6月5日 22:47 ]

 【巨人6―5日本ハム】試合を決めたのは「2番打者」の高橋だった。逆転3ランを含む、2本塁打の大暴れに「今まで通りにやればいいと思っている」。持ち前の打棒で、巨人を2試合連続逆転勝ちへ導いた。

 3―5の七回無死一、二塁。後には小笠原、ラミレスが控える。バントで走者を進め、一打同点を狙うのが定石だ。高橋も「送ることは頭にあった」と振り返る。しかし原監督は違った。全幅の信頼を置き、五回に右中間へ2ランを運んだ背番号24のバットに任せた。
 打席に向かう時、迷いはみじんもなかった。「監督に『何もない』と言われたので。甘いところに来たら思い切り振ろう。中途半端だけはやめよう」と初球の直球をフルスイング。打球は右中間席へ一直線に飛び込む。「手応えが良かったので思わず出た」と打った瞬間に両手を上げて喜ぶほど完ぺきな一発だった。
 5打点は2005年4月以来5年ぶり。腰痛で1試合の出場にとどまり、手術を決断した昨季の苦しみを乗り越え、輝きが戻りつつある。「(2軍練習場の)ジャイアンツ球場に行くのとは大違いだね」。高橋の笑顔には充実感がにじんだ。

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2010年6月5日のニュース