平尾、細川の伏兵が活躍!西武“打力”で首位浮上

[ 2010年6月5日 19:52 ]

 【西武6―5ヤクルト】この日の西武打線で突出したヒーローはいない。それぞれが持ち味を発揮し、8試合ぶりの2けたとなる11安打をマーク。開幕から先発投手の安定ぶりばかりが目立っていたが、久しぶりに打の力で勝利をもぎ取った。

 1―1の五回、先頭打者の平尾が左翼席に勝ち越しソロを運んだ。高めの甘い球を思い切りのいいスイングでとらえた打撃に渡辺監督は「高校時代のホームランバッターの片りんを見せてくれた」と大喜び。六回に2点を加え、1点差とされた直後の八回には細川が貴重な2ランを放った。
 主砲の中村は右ひじの状態が万全でなく、前夜に守備で足を引っ張ったブラウンはベンチスタート。ベテランの平尾が「打ち勝った形になって良かった」と言えば、打率1割台の細川は「後ろにつなごうと思って、ボールに食い付いていこうという気持ちだけだった」。4、5番不在の穴を、伏兵の活躍で埋めた。
 ロッテが敗れ、再びリーグ首位に浮上。例年苦手としてきた交流戦でも優勝の可能性を十分に残す。打線の上昇の兆しを継続することが、何よりも大切になる。

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2010年6月5日のニュース