松井秀10打席連続出塁 完全復活は「どうですかねえ」

[ 2010年6月5日 17:08 ]

マリナーズ戦で3安打3打点1四球と活躍、ファンに手を振りながら引き揚げるエンゼルス・松井秀

 【エンゼルス7―1マリナーズ】6月に入り、長引いた不振はいったい何だったのかと思わせる急上昇。エンゼルスの松井秀は5年ぶりに2試合続けて3安打を放ち、連続複数安打は4試合に伸びた。完全復活かとの問いには「どうですかねえ」とはぐらかしたが、声に持ち前の甲高さが戻ってきた。

 2回の先制2ランはイチローの頭上に打ち込んだ。内角低めの変化球を「待てて打てた。崩されたりすればゴロやファウルになる」。3回は一塁手のグラブをはじく適時打。四球を挟み、難球を打った8回の中前打で10打席連続出塁となった。

 球を呼び込む間に左脚に乗せた重心が、踏み込んだ右脚に連動し、腰を回転する際には「絶対に真ん中になければいけない」と言う。ただ、一連の動きに微妙なズレが生じ、駆け引きがある実戦では体勢を崩された。

 それがいまは回転軸がぶれず、松井秀は「まずは芯でとらえることが大事。それができているのがいい」と言う。「必要なタイミングとバランスを取り戻したな」とソーシア監督。3連勝の原動力を「期待にとても応えている」と絶賛した。

 ただ、チームの貯金はまだ一つ。「ここ数試合のような打撃がずっとできればいい。続けていきたい」と松井秀。納得はしても気は緩めていない。(共同)

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2010年6月5日のニュース