岩村2打席連続適時打も報われず「仕方ないね」

[ 2010年4月13日 14:32 ]

1回、二飛に倒れたパイレーツ・岩村明憲

 パイレーツの岩村明憲内野手は12日、サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・二塁」で出場。5回に左中間二塁打、7回に右前打と2打席連続で適時打を放ち、5打数2安打2打点だった。チームは3―9で敗れた。

 5点を追う5回。1死三塁の好機で、岩村は左中間を深々と割る適時二塁打を放った。7回も得点機で右前適時打。だが、チームは投手陣が崩れて大敗。2安打2打点の活躍は報われなかったが「仕方がないね」。悔しさを押し殺し、そうつぶやいた。

 経験の少ない選手が多い中、チームは打てて走れる選手を上位打線に集める策を取っている。1番打者を任される岩村は、その期待に、打つだけでなく、投手に多くの球を投げさせることでも応えようとしている。

 念頭に置くのは、2008年のレイズで1番を打ち、ワールドシリーズに進んだ自分の姿だ。「(あの経験を)いま出さないと。1球でも多く見せて、(後続打者のタイミングが)合ってくれば」と話す。

 この日は3~6番打者が淡泊な打撃で無安打と沈黙。岩村の狙いはまだ浸透していない。17年連続で負け越しているチームの意識を変えるのは容易ではない。それでも「うちは常勝チームじゃない。いろいろ勉強しないと」。腰を据え、取り組むつもりでいる。(共同)

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