福浦退場のアクシデント直後…代打・神戸が3ラン

[ 2010年4月9日 23:05 ]

 【ロッテ8―3西武】アクシデントが起きても、そこでラッキーボーイが飛び出すのが、今のロッテの勢いだろう。

 出番は突然、やってきた。3点を先行した後の一回1死一、三塁。2球目に福浦が右ひざに自打球を当て、担架で運ばれた。ここで代打を告げられたのが神戸。背番号55を背負う191センチの巨漢が慌ただしく出てきた。
 フルカウントから、無我夢中で振り抜いた打球は、右中間席に消える2年ぶりの3ランに。飛び上がり、両手を突き上げ、跳ね回る―。「興奮して何が何だか分からない」。4年目の今季は6打数無安打。左の大砲候補の一撃にベンチの盛り上がりは最高潮になった。
 難敵の涌井を沈め、連敗を阻止した。西村監督は「もう少し点が欲しい時に、神戸がいい打撃をしてくれた」と手放しで褒める。「結果を出さないと、そろそろやばいと思っていた」と神戸。ちらついていた「2軍行き」。好調なチームの競争意識が、25歳のヒーローを生んだ。

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2010年4月9日のニュース