今季初完封の杉内 狙って2けた奪三振

[ 2010年4月9日 22:33 ]

 【ソフトバンク6―0日本ハム】八回を終えて9奪三振だったソフトバンクの杉内は「追い込んだら10個目を狙おう」と考えていた。九回2死無走者。小谷野を2ストライクからチェンジアップで空振りさせ、狙い通りに3球三振。今季初完封を3試合連続の2けた奪三振で飾った。

 捕手の山崎には「3球勝負も全然OK」と告げていたというほど、三振を意識した。先頭打者に安打を許した五回は、さらに安打や暴投で1死二、三塁のピンチを招いたが、鶴岡は高めの140キロ、陽岱鋼は変化球でともに空振り三振。七回1死一塁でも、右打者の内角をえぐる速球で2者連続の見逃し三振。切れ、制球とも抜群だった。
 6失点でKOされる夢を見ていたというが、実際は完投した前夜の和田に続く快投。「同級生だし僕も頑張ろうと思った」と胸を張った。
 過去3試合は三振が多い半面、制球が安定せず、7回が最長だった。「僕は常に全力。(このペースが)1年もつか分からないけれど(10月で)30歳なんで。四球がないのはうれしい」と杉内。122球を投げ終え、心地よい疲労感を味わった。

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2010年4月9日のニュース