ゴンザレス、制球難で試合つくれず5失点KO

[ 2010年4月9日 21:51 ]

 【巨人4―7中日】巨人の先発ゴンザレスがまさかの乱調だった。覇権を争うライバル中日との今季初戦で9安打を浴び、5失点でKO。4回1/3での降板は巨人移籍後最短だ。登板前に「調子は悪くない」と話していた右腕は、ベンチでしきりに首をひねった。

 今季は立ち上がりに制球が定まらない投球が続く。この日も阿部のミットが上下左右に忙しく動いた。二回に先制点を許した場面。無死一、二塁から井端への2球目。内角を狙った直球が真ん中寄りに甘く入ったところを左翼線へはじき返された。打ち込まれた右腕は「走者が出た後に投げ急いでコントロールが乱れ、自分の投球ができなかった」と反省した。
 昨年は中日戦に5度先発し、すべて7回以上を投げてチームは全勝、自身も4勝を挙げた。要因は低めへの制球力。それがあるから直球、スライダー、チェンジアップと少ない球種でも相手を牛耳れていた。しかし今季は「何で悪いのか、1球ごとに考えてしまった」と話すほど、本来の投球ができていない。
 グライシンガーやオビスポ不在の現状で、ゴンザレスの果たすべき役割は大きい。巨人の今後の戦いにも不安を残す登板となってしまった。

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2010年4月9日のニュース