強運!全米一番乗り!岡島“開幕2勝”

[ 2010年4月6日 06:00 ]

7回に4番手で登板、勝利投手となった岡島

 【レッドソックス9―7ヤンキース】大リーグは4日にレッドソックス―ヤンキース戦の1試合のみで開幕し、レ軍の岡島秀樹投手(34)が2008年以来、自身2度目の開幕戦勝利投手。開幕戦2勝は野茂英雄と並び、メジャー日本人投手最多となった。

 宿敵ヤ軍を相手に大逆転勝利を収め、歓喜の雄叫びがこだまするクラブハウス。岡島も喜色満面だった。
 「ラッキーですね。運を持ってる。いい一歩を踏み出せたし、こういう流れでチームが勝っていければいい」
 メジャー4年目で、4年連続で開幕戦に登板し、2度目の開幕戦白星。08年に続きメジャー30球団で最初の勝利投手、さらにレ軍広報によれば、チームの救援投手で開幕戦2勝は球団史上初の快挙だという。
 出番はしびれる場面で訪れた。同点の7回無死二、三塁。これがメジャー通算199試合目の登板となる左腕も、開幕戦独特の雰囲気に「緊張して、球が少し高めに浮いた」という。先頭のカノは狙い通り二ゴロに打ち取ったが、前進守備を敷かなかったため三塁走者が生還。続くポサダには中前へ運ばれ、2点を勝ち越された。それでも1死一、二塁からはスウィシャーをチェンジアップ三ゴロ併殺に仕留め、流れが相手に完全に傾く寸前で食い止めた。
 新たにレ軍と1年契約を結び直した今季。岡島は「再スタート」の年と位置づけた。昨年11月からネバダ大学で自主トレを開始。ほとんどオフは設けず、12月はハワイ、1月にはオーストラリアで合宿を張った。首脳陣も今キャンプ中は守護神パペルボンと並ぶ特別待遇を用意。遠征で登板したのは、同じフロリダ州フォートマイヤーズでキャンプ地を張るツインズ戦のみで、長時間バスに揺られて遠征に赴くことは4年目で初めて1試合もなかった。このため、新球として速いチェンジアップの習得など自身の課題に専念することができた。キャンプイン直前に左足に張りを覚えた際にはチームの許可を得てボストンからハリ治療の専門家を呼び寄せ、キャンプ中は栄養管理のスタッフを帯同させて和食中心のメニューとするなど自己管理も徹底した。
 「ケガをしないで1年間、(4年連続となる)60試合を目標に投げていきたい」。強運にも後押しされた鉄腕は、今季もレ軍救援陣の屋台骨を支える。

 <ヤ軍戦3勝目>岡島がヤンキース戦で勝利を挙げるのは昨年4月25日以来、通算3勝目。初勝利はメジャー1年目の07年6月2日で、記念すべき自身のメジャー初勝利でもあった。またメジャー初セーブ(07年4月20日)、初ホールド(07年4月21日)と、メジャーでの初ものはすべてヤ軍戦で記録。通算対戦成績は25試合に登板し、3勝1セーブ、防御率5・40。

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2010年4月6日のニュース