松井、新天地開幕戦で「毎打席本塁打」宣言!

[ 2010年4月6日 06:00 ]

スタジアムでの練習を終え笑顔でポーズを決めるエンゼルス・松井

 いざ、出陣――。エンゼルス・松井秀喜外野手(35)が5日(日本時間6日午前11時5分)、ツインズとの開幕戦に4番・DHで新天地デビューを果たす。4日の練習後には、開幕戦の目標として「毎打席本塁打」を宣言。自身にとって2年連続通算4本目の開幕弾を狙うことを誓った。

 本拠地で迎えるデビュー戦。新天地での戦いを目前に胸を躍らせる松井が、珍しく大風呂敷を広げた。
 「本拠地のファンに披露したいこと?毎打席、ホームランだね。とにかく(シーズンが始まれば)試合の中でいろんなことが起こるでしょうから、毎日そういうことが経験できるのが一番の楽しみ。それだけ野球が好きだし、自分がのめり込めるもの。そういう日々が続くと思うと楽しみ」
 野球少年のように瞳を輝かせながら、自身4本目の開幕アーチを自らの使命に課した。
 開幕前日はエンゼルスタジアムに夕方に訪れ、室内で1人っきりで打撃練習などを行った。イースター(復活祭)のイベントが同球場で開催されたことで、「少なくても僕のプロ野球人生では初めて」と開幕前日にかかわらず全体練習が行われなかったのだ。そんな異例の事態にも、松井は約2時間たっぷりと汗を流した。
 昨季にヤ軍でワールドシリーズMVPを獲得しての移籍。「チームも変わっているし、去年のことはもう(頭に)ない」と、過去は完全にリセットした。その思いは今季の打席に入る際のテーマ曲にも現れている。リンキン・パークの「フロム・ジ・インサイド」「ヒット・ザ・フロア」、そしてドートリーの「ユー・ドント・ビロング」の3曲。両バンドともにカリフォルニア州出身で、エ軍仕様で打席に立つ。
 最大の懸念事項である両ひざの状態は、キャンプ、オープン戦を通じて良好な状態をキープしている。だからこそ「1年間、毎日試合に出続けるのが最低限の役割。それができれば、自分にとっていいシーズンになると信じている」と言い切る。その言葉には、かつて日米通算で1768試合に連続出場した鉄人としての誇りがにじみ出た。
 プロ18年目。「気持ちは自然に高ぶるでしょうが、これまでも開幕戦で普段通りにプレーしてきた」。心は高揚しても、冷静さを失わないからこそ、大舞台での強さがある。

 <テーマ曲結構変わってます>ヤ軍1年目の03年は自身のニックネームにあやかりブルー・オイスター・カルトの「ゴジラ」や、ビートルズの「ゲット・バック」を使用。05年は布袋寅泰の「バトル・ウィズアウト・オナー・オア・ヒューマニティー」を選曲。世界的ヒット映画「キル・ビル」のテーマ曲。また、昨年は新ヤンキースタジアム開場に合わせ一新し、大好きなニューヨーク州ブロンクス出身のビリー・ジョエルの「ビッグ・ショット」などを選んだ。

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2010年4月6日のニュース