日本シリーズ8回完全以来…山井が3年ぶり勝利

[ 2010年4月6日 22:10 ]

 【中日5―3横浜】連勝を5に伸ばして引き揚げてくるナインを、中日の山井はほっとした表情で出迎えた。3年ぶりに勝利を挙げた31歳は、ウイニングボールをポケットにしまい「いつかこういう日がくると信じていました」と控えめに喜んだ。

 山井が公式戦で白星を手にするのは、2007年の日本シリーズ第5戦以来。日本ハムを相手に日本一を決めたこの試合は、パーフェクトに抑えていた右腕を8回で代えた落合監督の采配が大きな議論を呼んだ。
 大舞台で強烈な印象を残したが、その後は故障も多く、思うような投球ができずに苦しんだ。「もう後がないつもり」で臨んだ今季は順調に仕上がり、先発枠の一員に名を連ねて開幕を迎えた。
 だが、ヤクルト相手の初登板は四回途中に5失点で降板。雪辱を期したマウンドを六回途中3失点でしのぎ「何とか試合はつくれた」と話した。
 山井は早々に救援を仰いだことを反省してから「日本シリーズのような投球はなかなかできないが、一試合一試合を大事に投げたい」と誓い、ファンの大声援に深々と頭を下げた。

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2010年4月6日のニュース