「三高のおかわり君」横尾3安打!打線爆発4強入り

[ 2010年4月1日 06:00 ]

<日大三・敦賀気比>6回、横尾は右中間に2点適時三塁打を放つ

 【日大三10-0敦賀気比】第82回選抜高校野球大会第9日は31日、甲子園球場で準々決勝4試合が行われ、第1試合は日大三(東京)が敦賀気比(福井)を下して準優勝した72年以来、38年ぶりの4強入りを決めた。4番の横尾俊健内野手(2年)が3安打3打点など、持ち前の強力打線が13安打10得点と爆発。投げては山崎福也投手(3年)が相手打線を3安打に抑えて完封した。

【試合結果


 これが「三高野球」だ。圧倒的な打力で相手を粉砕する。13安打で10点と今大会2試合目の2ケタ得点を記録。2年生ながら4番に座る横尾が3安打3打点と強力打線を引っ張った。

 「後ろに山崎先輩や吉沢先輩がいるので思い切りいけました。走者をしっかり還せたので、役目は果たせたと思います」

 初回2死三塁から先制左前打。3回の左前打に続いて6回1死一、二塁では右中間三塁打でダメ押しした。86キロの巨体を揺らして三塁にたどり着いた横尾は「足が遅いので疲れました」と話して周囲の笑いを誘った。

 目標は西武のおかわり君こと中村で「自分と体形が似てるので好きです。足も速いし、しっかり守れる」。寮生活だが月に1度、実家に戻ると必ず好物のステーキをたいらげる肉食系なのも本家と同じだ。昨秋東京大会後から4番に座る頼れる主砲は、まさに「三高のおかわり君」だ。

 横尾が引っ張る打線は今大会3試合でチーム打率・383。01年夏は当時の大会記録となる・427で優勝するなど日大三といえば強力打線が代名詞だ。甲子園で打ち勝てるチームを目標に掲げてチームづくりを行う小倉監督。12月中旬に2週間の日程で行う恒例の強化合宿で、その礎を築く。「地獄のキャンプ」と評される合宿では体力トレーニングを含め1日中、野球漬けだ。1日1000スイングが目標。練習後は指の関節が固まり、他の部員の力を借りなければバットから指が離れなくなるまで振り込む。寮生活の中で、室内練習場のマシンはいつでも打ち込むことができる。「やっぱり三高の野球は打たないと」と小倉監督。今年の強力打線も過去のそれと比べて決して引けを取らない。

 「帝京さんと甲子園でやれたら、こんないいことはない」と指揮官が熱望していた東京決戦はなくなったが、頂点まであと2勝。39年ぶりの紫紺の大旗へ、打って打って打ちまくる。

 ◆横尾 俊健(よこお・としたけ)1993年(平5)5月27日、神奈川県生まれの16歳。小3から府中リトルリーグで野球を始め投手。神奈川・あざみ野中では相模原ホワイトイーグルスで捕手として全国大会準優勝。日大三1年秋から三塁手でベンチ入り。遠投105メートル、50メートル6秒9。握力は右70キロ、左65キロ。好きな言葉は「おかわり」。家族は父、母、兄。1メートル76、86キロ。右投げ右打ち。

 ≪エース山崎 公式戦初完封≫打つだけじゃない。日大三のエース山崎が敦賀気比打線を3安打に抑え、公式戦初完封だ。2回までに3四球を出す不安定な立ち上がりだったが、中盤以降は危なげない投球を披露。「少し焦りましたけど、大量点を取ってくれたので」とうれしそうに話した。春は39年ぶりとなる優勝まであと2勝。「疲労はないことはないですけど、ここまできたら気持ちで何とかします」と力強かった。

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