雄星世代の田畑 公式戦初打席で代打逆転V弾!

[ 2010年3月20日 06:00 ]

<新日本石油ENEOS・JR東日本東北>8回裏1死二塁(新)中越え2ランホーマーを放った田畑(右)は次打者の宮田とハイタッチで出迎えられる

 社会人野球の2010年春の幕開けとなる第65回東京スポニチ大会が19日、開幕し、3会場で予選リーグ8試合が行われた。神宮では大会史上初の3連覇を狙う新日本石油ENEOSが、8回に高卒ルーキー・田畑秀也内野手(18)が値千金の代打逆転2ランを放ち、白星発進。県営大宮では日本通運の牧田和久投手(25)が参考記録ながら7回ノーヒットノーランを達成した。20日もリーグ戦8試合が行われる。

【日程と結果


 【新日本石油ENEOS4-2JR東日本東北】打球は一直線に中堅左の最深部へ飛び込んだ。田畑は跳ねるような足取りでダイヤモンドを一周。起死回生の逆転2ランにベンチでは先輩たちから手荒い祝福を受けた。

 「緊張もしたけど、振っていくことが僕の持ち味ですから。とにかくうれしいです」。高卒ルーキーは表情も初々しい。

 1点を追う8回1死二塁。代打で起用された社会人公式戦初打席。直球一本に絞って2球目を積極的に叩いた。桐蔭学園では3拍子そろった野手としてドラフト候補にも挙がったが「もっと体をつくってからプロへ行きたい」と社会人入りを決意。逆方向への一撃は年明けのチーム合流当初に戸惑った社会人のスピードに慣れてきた証拠だ。

 大会史上初の3連覇へ逆転勝ち。大久保監督も「モヤモヤした雰囲気を一振りで変えてくれた。素晴らしい」と絶賛した。雄星、筒香ら同じ年の選手がプロで活躍する姿にも「自分は自分」ときっぱり。社会人球界でも雄星世代が早速、存在感を示した。

 ◆田畑 秀也(たばた・しゅうや)1991年10月4日、静岡県生まれの18歳。大見小から中伊豆中に進み裾野シニアから二塁手。桐蔭学園(神奈川)では昨夏神奈川大会決勝に1番・二塁で出場したが、横浜隼人に敗れ甲子園出場を逃した。50メートル5秒8の俊足に加え、遠投110メートルの強肩。高校通算10本塁打。1メートル78、72キロ。右投げ左打ち。

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2010年3月20日のニュース