西武の金銭供与問題 元コーチと北上学園が和解

[ 2010年3月20日 06:00 ]

 07年に発覚した西武による専大北上(岩手)野球部出身者への金銭供与問題で、懲戒解雇された同校野球部の元コーチの男性(46)が、高校を運営する「北上学園」に地位確認などを求めた訴訟は19日、仙台高裁(小野貞夫裁判長)で和解が成立した。

 和解条項は(1)懲戒解雇処分を撤回(2)男性は今年3月末で依願退職(3)学園は退職までの賃金を支払う――などの内容。昨年11月の1審盛岡地裁判決は「金銭援助の約束について男性が積極的に加担したわけではなく、自ら利得は得ていない」として、解雇は無効と判断。男性側の請求を全面的に認め、学園側が控訴していた。

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2010年3月20日のニュース