石川 初失点も万全開幕前最終登板

[ 2010年3月20日 06:00 ]

中日戦に先発したヤクルトの石川

 【ヤクルト0-1中日】開幕投手に選ばれた理由を証明した。ヤクルトの左腕エース・石川が右打者を7人そろえた中日打線に6回5安打1失点。オープン戦4試合目で初失点を喫したが、4試合で計21回を無四球で通して開幕前の最終登板を終えた。

 「全部の球種でストライクを取れたし、今までやってきたことを全部出せた」と話した。

 ブランコとの対決で修正能力の高さを見せた。2回の1打席目は「全部勝負にいって」初球から内角を攻めたが、甘く入った5球目の直球を左中間へ運ばれた。「もっと厳しくいかなければ」。4回2死で迎えた2打席目は100キロ台の遅いシンカーで空振り三振。6回2死一、二塁では、被弾した反省を生かした内角の直球で右飛に打ち取った。

 高田監督は「完全試合をやれと言いたくなるくらい、いい状態が続いている。ずっと0点でも気持ち悪いし、1点取られてちょうどいいのでは」と仕上がりに目を細めた。前回登板の12日ソフトバンク戦(神宮)では封印した120キロ台前半の速いシンカーも試投。開幕の26日巨人戦(東京ドーム)へ万全だ。

 ≪間に合った!川本が合流≫左脇腹痛で2軍で調整していたヤクルトの川本が、合流して先発出場した。昨季のCS第1ステージ第1戦(ナゴヤドーム)で対戦したチェンから5回に中前打。同第2戦出場後にインフルエンザに倒れた経緯もあり「ここでやられていることもあったし、いい結果を出したかった。チェンのイメージがまだ残っていたので対応できた」。開幕1軍へ滑り込みの復帰に「状態はほぼいい感じできている」と話していた。

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2010年3月20日のニュース