成瀬「勝ちたい」高校の後輩・涌井にメラメラ

[ 2010年3月20日 06:00 ]

外野でキャッチボールをするロッテの成瀬

 初の開幕投手を務めるロッテ・成瀬が、投げ合う西武の涌井に強烈なライバル心を燃やした。

 「涌井を意識しないといったらウソになる。先にマウンドを降りないようにしたい。とにかく勝ちたい」。横浜高の1年後輩の相手は昨年沢村賞を獲得するなど球界を代表する投手に成長したが、こちらも先輩としての意地がある。同じエースとして負けるわけにはいかない。

 「やっとこの時がきたなという感じ。緊張していますけど、この緊張感を味わえるのは(チームで)1年に1人。楽しんでやりたい。調子は上向いてきているし、内容より勝ちにこだわりたい」

 昨秋から涌井との投げ合いを想定する発言を繰り返して自らを鼓舞し、意欲的な調整を続けてきた。プロ入り後、2度目の直接対決がシーズンを占う大事な開幕戦。前回は投げ勝ったものの、先にマウンドを降りた悔しさが残っている。新守護神・小林が離脱中というチーム事情もあり、最後まで投げ抜く覚悟でマウンドに上がるつもりだ。

 オープン戦は3試合で16回15失点と不調も、球自体の切れは悪くない。この日の最終調整ではキャッチボールでスライダー、チェンジアップの軌道を確認。「オープン戦では打たれすぎたけど、シーズンでは先頭に立って(自分に)ついてこいというぐらいの投球をしたい。まずは西村監督に白星をプレゼントしたい」。信頼して初の大役を任せてくれた新監督に記念のウイニングボールを手渡す。

 ▼ロッテ・西村監督 機動力を含め、昨年とは違う野球を見せたい。開幕戦はそんなに意識しないけど、勝てれば一番いいし勝ちに行く。評論家の順位予想は低評価?気にしない。勝てばいいだけ。予想に反した結果を出すだけです。

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2010年3月20日のニュース