上原またも……!左太腿裏痛で緊急降板

[ 2010年3月20日 06:00 ]

左太腿裏の張りを訴えて降板したオリオールズ・上原(中央右)は状況を記者に説明する

 【オリオールズ3-13ブルージェイズ】オリオールズの上原浩治投手(34)はブルージェイズ戦で中継ぎ登板したが、左太腿裏痛で1/3回で緊急降板。開幕を前にピンチを迎えた。

 今季に復活を期していた上原が、またも故障に見舞われた。5回から3番手で登板した右腕に異変が生じたのは、1死二塁で迎えた3人目の打者との対戦中だった。カウント2―0から仕留めにいった直球をファウルされた直後、顔をしかめながらベンチにサインを送る。慌ててマウンドに歩み寄ったトレンブリー監督と話すと、足を引きずりながら緊急降板。痛めたのは左太腿裏。昨季も2度にわたって痛めた古傷だった。
 「去年と似たような感じ。肉離れ?そこまではいっていないと思うけど、ひじの調子が良かっただけに残念」

 今季は先発から中継ぎに配置転換され、この試合前まで5試合連続無失点。好調を持続していただけに、ショックは計り知れない。試合後、サンダル姿でクラブハウスから出てきた上原は「(疲労の)蓄積は感じていた。とりあえず、あす(19日)の様子を見てからだけど、(投球は)無理でしょう」。この日はアイシング治療を施しただけで、現時点で病院で診察を受ける予定はないという。

 公式戦開幕となる4月6日のレイズ戦まで約3週間。昨春キャンプ中に左太腿裏を痛めたときは、実戦復帰まで15日を要しており、真価が問われるメジャー2年目にいきなり窮地に立たされた。

 ◆上原の故障歴 プロ2年目の2000年7月2日の広島戦(広島)で左太腿裏を肉離れ。翌01年2月のキャンプ中には右太腿裏を肉離れした。04年2月にも右太腿裏を肉離れ。05年も3月に両太腿裏に張りを訴えてオープン戦登板を回避している。06年5月4日の阪神戦(甲子園)では走塁中に右太腿部を肉離れ。07年には1月に左ふくらはぎ、2月に右太腿裏、3月に左太腿裏を痛めた。メジャー移籍した09年も3月9日(日本時間10日)に左太腿裏を痛め、6月28日(同29日)には右ひじ腱の部分断裂で故障者リスト(DL)入りし、そのまま戦列復帰することなくシーズンを終えた。

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2010年3月20日のニュース