「一発いってくるわ」中島、予告通り!

[ 2010年3月20日 18:42 ]

 【西武2―1ロッテ】0―1の七回。先頭打者の中島は次打者の中村にこう告げた。「ちょっと一発いってくるわ」。攻めあぐねていた成瀬の直球をとらえた打球は、バックスクリーン方向へ。予告通りの貴重な同点弾となった。

 西武は相手左腕に五回まで無安打。ようやく六回に高山が初安打を放ったが、本塁が遠かった。前の2打席は「強引に打ちにいきすぎた」という中島。前日の練習ではただ一人フリー打撃を行わないなど微妙な感覚を大事にする背番号3が、この打席でも微調整して好結果に結び付けた。
 昨季は26試合目まで出なかった中島の本塁打がいきなり飛び出し、チームは息を吹き返した。1死後にブラウンが勝ち越しのソロ。高く上がり、右翼スタンド最前列に飛び込んだ打球に、期待の新外国人は「(プロ生活)15年間で一番印象に残る一本」と喜んだ。
 エースの涌井が8回1失点と力投し、強力打線の底力で逆転勝ちした。「効果的な本塁打で勝てて良かった」と渡辺監督の目尻も下がりっぱなしだ。2年ぶりの日本一に向けて、まずは好スタートを切った。

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2010年3月20日のニュース