巨人 守護神回復順調 予定前倒しで開幕間に合う!?

[ 2010年2月27日 07:29 ]

【巨人担当 平尾 類】

 守護神の座は誰にも譲らない。巨人のマーク・クルーン投手(37)がキャンプ初のブルペン入り。マウンドのプレートから約2メートル後方に離れた位置から捕手を立たせて33球の投げ込みをした。球を受けた用松ブルペン捕手が「受けて“いけるんじゃないか”と思った。違和感がなさそうだし、良い球が来てた」と太鼓判を押す内容に、クルーンも「全体的に球離れの感覚は良かった。肩やひじに問題がなければあすもマウンドに入りたい」と目を輝かせた。
 光が見えてきた。昨年12月に痛めていた右ひじをクリーニング手術。キャンプではノースローの日が続くなど、事実上リハビリ組の調整だった。開幕に間に合うか微妙な状況だったが、ペースは確実に上がっていた。当初は3月上旬の予定だったブルペン入りをキャンプ終盤に前倒し。「すべてが順調に回復している。長いシーズンなので無理はしたくないが、開幕に間に合わせるのが目標」と手応えを口にした。
 原監督がクルーンの後継者として期待を寄せる越智に加え、パ・リーグを代表する抑えだった豊田、マイケル、新加入の小林と守護神争いのライバルは多い。しかし、斎藤投手コーチは「クルーンの代わり?考えていない」と話すように首脳陣の信頼は揺るがない。右ひじの検査のため一時帰国が決まったグライシンガーとは対照的に、クルーンがマウンドで快速球を投げ込む姿が見られる日はそう遠くない。

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2010年2月27日のニュース