「今度こそ」19Kでも敗れた左腕が雪辱期す

[ 2010年1月29日 16:00 ]

対東海大五戦で力投する興南の島袋

 悲運のエースとはもう呼ばせない。興南の145キロ左腕・島袋は昨年春、夏ともに甲子園のマウンドに立ったが、いずれも初戦敗退。昨秋の九州大会では4強に進み「今度こそは」の思いを胸に、今春センバツ出場の吉報を待っている。

 昨春センバツの1回戦で富山商(富山)相手に19三振を奪いながら延長10回力尽きた。夏は8強入りした明豊(大分)に9回サヨナラ負け。勝てなかったが、打者に背中を向ける「トルネード投法」から放った輝きは強烈だった。
 この2試合で味わった悔しさをバネに、冬場は厳しいトレーニングに取り組んだ。「甲子園では終盤での失点が多い」と反省して、スタミナ強化に着手。体重は昨夏から5キロ増の69キロとなり、下半身がどっしりと安定した。島袋は「体重移動がスムーズになった」と手応えをつかんでいる。
 試合終盤でもフォームを乱さないため、独自の練習も考えた。校内にある約20段の階段を右足1本で上がるトレーニングだ。我喜屋(がきや)監督の「ピッチャーは同じ動作を繰り返すことで疲れる」という言葉がヒントになった。右足1本で立つのは、左腕が投げ終わった体勢と同じ。甲子園での勝利をイメージしながら、苦しい階段上りを繰り返している。
 「ひと回り大きくなった自分の姿を甲子園で見せたい」と島袋。あと一歩のところで届かなかった勝利を、その左腕でつかみにいく。

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