藤本 アニキの原点で“アニキの教え”守る

[ 2010年1月26日 06:00 ]

約7時間の運転で埼玉・戸田の2軍クラブハウスにたどり着き、疲労の色が濃いヤクルト・藤本

 阪神からFA移籍したヤクルト・藤本敦士内野手(32)が25日、新天地で“アニキの教え”を守っていく決意を示した。

 実家のある兵庫・西宮市から愛車を約7時間走らせて上京し、埼玉・戸田市のスワローズ戸田寮、神宮クラブハウスを初視察。阪神・金本から「絶対に焦るな!」と激励されたことを明かし「初めての場所ではどこかしら力が入る。まずは環境に慣れたい」と教えを胸に刻んだ。

 短い言葉にも重みがあった。金本とは24日に兵庫・芦屋市内で行われた知人の結婚式で再会。昨年末の移籍決定後から激励の言葉を口にしなかったアニキが、帰り際になって「絶対に焦るな」とだけ言ったという。金本も03年に広島から阪神へ移籍。藤本は「カネさんでさえ(移籍1年目は)緊張していたそうです。だから言ってくれたんだと思う」と感謝した。

 ヤクルトには頼れるアニキの“足跡”が残っている。戸田の室内練習場は、金本が広島・広陵卒業後に入団テストを受けて不合格となり、反骨心の原点となった場所。「阪神と対戦する時はグラウンドに立って対面したい」。アニキの原点で再出発を図り、正遊撃手獲りで恩返しする。

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2010年1月26日のニュース