“西岡流ゲキ”翔太と「同じ土俵で争う」

[ 2010年1月24日 06:00 ]

並んでノックを受ける翔太(右)と西岡。翔太の動きを西岡がじっと見る

 ロッテ・西岡剛内野手(25)が23日、新人合同自主トレに初合流した大嶺の実弟・翔太内野手(18=八重山商工)にエールを送り、猛ゲキを飛ばした。この日は自主トレ中の都内グラウンドと千葉マリンがイベント準備などで使用できず、ロッテ浦和で調整。あいさつに来た翔太と握手して「悪いことはするな」と声を掛けると、同じ遊撃手同士でノックも受けた。

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 「初めて会ったけど、いい目をしていた。鋭い目をしていたなと。過去を忘れちゃいけないけど、気にせず野球できる環境を周囲がつくってほしい。本人も野球に集中してもらいたい」
 プロ入り前に飲酒による補導と重い十字架を背負って入団した18歳を、新主将として放ってはおけない。別々に練習していたが、新人のノックが始まると飛び入り参加して手本を示した。自身も18歳でプロ入り。高橋コーチ(現2軍監督)の熱血指導でレギュラーをつかんだ経緯があり「2、3年は野球漬けで頑張ればいいことがある。1軍に上がってきたら、楽しいことはたくさん待っている」と語った。
 室内練習場では約1時間半のマシン打撃も敢行。あこがれである西岡の姿を食い入るように見ていた翔太は「ノックを受けに来たときはビックリしました。緊張しました」。自身を慕う後輩も西岡にとっては同ポジションのライバルで「甘やかそうとは思わない。同じ土俵で争いたい」。愛情とともに、オレを追い抜いてみろと言わんばかりのゲキも忘れなかった。

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2010年1月24日のニュース