「史上最強助っ人」ローズ まめな性格で偉大な足跡

[ 2010年1月23日 20:16 ]

 これまで日本での実働13年で、安打、本塁打、打点など数多くの外国人通算最多記録を打ち立てたローズのオリックス退団が確実となった。「史上最強の助っ人」の呼び声が高い強打者は、たぐいまれなパワーと技術だけでなく、きちょうめんでまめな性格を持ち合わせていた。

 来日1年目の1996年から欠かさずにやってきたことがある。それは対戦した全投手の配球や特徴を細かくノートに書き込むこと。すべて自宅に保存し、その数はおよそ100冊。「年度、球団別に整理してあるから、いつでも必要なデータを読み返せるんだ」という自慢の資料だった。
 新たに来日した選手には、球界のしきたりなどを助言。2004年に広島入りしたラロッカは「当時彼は巨人にいて、広島遠征のたびに食事に誘ってくれた。スーパースターなのに僕なんかを気にかけてくれて、本当に感激した」と述懐する。
 数々の偉大な足跡を残した「ミスター・バファローズ」は「日本で通算2千安打、500本塁打を達成したい」という夢を果たせないままチームを去る。

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