桑田氏号泣!泣かないはずが「我慢できなかった」

[ 2010年1月19日 06:00 ]

故・桑田泰次氏の遺影の前で父の知人と棺の中の父に語りかける桑田真澄氏

 元巨人、パイレーツの桑田真澄氏(41=野球評論家)の父で、17日に死去した泰次(たいじ)さん(享年67)の通夜が18日、静岡・浜松市内のセレモニーホール浜松南でしめやかに営まれた。

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 67歳の誕生日だった17日、火事による一酸化炭素中毒で亡くなった泰次さん。喪主を務めた桑田氏は通夜が始まると号泣した。「ずっとこらえていた。人前では泣かないものと思っていたけど、きょうは我慢できなかった」。この日は泰次さんと離婚した母・敏恵さんも参列。「いろいろな家庭内の出来事があった。でも最後は母親も来てくれて親族集まって父親を送り出せたことがよかった」と久々に家族が一堂に会したことも涙の理由だった。
 少年時代、父とのキャッチボールでは構えた所に行かないとボールを捕りに行かされた。「後ろに転がったボールを追うのは屈辱的だった。でも、それでコントロールがついたんじゃないかと思う。もう一度、キャッチボールがしたかった。感謝しているし、今でも父の背中の大きさと温かさは覚えている」。野球の原点だった父親の大きさをあらためて感じた。
 斎場には巨人・渡辺恒雄球団会長、長嶋終身名誉監督、原辰徳監督、PL学園時代からの盟友の清原和博氏、昨年、総理官邸で会談した鳩山由紀夫首相ら各方面からの供花が届いた。「ゆっくり飲んだのは去年(6月)の1回(浜松)だけでしたね」。最後の別れとなる葬儀・告別式は19日午後2時から同所で行われる。

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2010年1月19日のニュース